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 日本の滝100選


 63.不動七重の滝(奈良県下北山村)

 
 
 京都や奈良といった古都の南に広がる紀伊半島は,非常に険しい山々が連なる一方で,降水量も非常に多く,結果多くの滝が存在する地域となっている.特に半島最深部となる奈良県南部にはアプローチの困難な滝も多い(双門の滝,中の滝など).今回のテーマ不動七重の滝はそんな奈良県南部の滝の中でもアプローチが中位の場所である.
 紀伊半島の山奥に源流を持ち太平洋に注ぐ熊野川の支流北山川のさらに支流である前鬼川に架かる滝である.その名の通り七段に渡って落ちてくる滝で,その総落差は100メートルを越える大規模なものだ.下北山スポーツ公園から国道169号を北上,右手には池原ダムが広がる.しばらく進むとダム湖を渡る前鬼橋に着くが,橋は渡らずにその手前の林道に左折する.ここからは対向車が来たらすれ違いが困難な狭隘な道ををひたすら北上となる.6キロほど進んだところに不動七重の滝に降りる遊歩道の入口があるが,まずはスルーして先に進むと,滝全体が遠望できるスポットに到着である.
 まずは滝の全体像を見る.木々に隠れてすべてを見ることはできないものの,複数段に渡って落ちている大きな滝であることは理解できた.

遠望の展望所

滝上部

滝下部
 
 その後引き返して遊歩道の入口へ.車数台停められるスペースがあるのでそこに駐車して滝に向かう.最初はどんどん下って川沿いに出る.ここからは岩場を歩きながら上流を目指すコースだ.迷うことはないが足場が悪いのと想像以上に滑るので難儀した(今年6月に尾瀬に行った際に準備した取付タイプの滑り止めを持ってくるんだったと後悔 汗).
 結局転んだりして体力を消耗してしまったこともあり,最後の展望台への階段を前にしてこの日は遠望のみで断念することになった.いつか装備を整えてリベンジが必要である.

 (訪問日 2021年10月1日)
 

川沿いへ向かう遊歩道

前鬼川の水が美しい

岩場を上流へ
 
 
 
アクセス 公共交通機関利用の場合は近鉄大和上市駅からR169ゆうゆうバス(時刻表)にて約120分、前鬼口下車徒歩1時間半で遊歩道入口です.ただし1日1本で平日便は現地着が夕方になってしまうため事実上利用できません(土日便なら可能).自動車の場合は国道169号線前鬼橋から林道に入って30分で遊歩道入口です.そこから滝の展望台までは40〜60分程度.    
観瀑のハード指数(★★☆ ややハードです) 距離的にはさほどでないものの、滑りやすい岩場や急階段がありそれなりにハードです.


 

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