金引の滝は,京都府北部の天橋立で有名な宮津市に存在する.宮津市を南北に流れて宮津湾にそそぐ大手川の支流,滝馬川にかかる滝である.
場所は市街地の南側にある府立宮津高校の脇から西に入って少し山を登ったところに位置する.途中までは自動車で行くことのできる舗装された細い道であるが,滝の記念碑がある地点からは遊歩道を歩かなくてはならない(記念碑から少し先に駐車場があり車で来た人はここに置く).記念碑脇には落差数メートル程度の小さな滝が見える.これが臥龍の滝と呼ばれるものである(臥龍といえば諸葛孔明の綽名だが,そうとは思えないほど滝のスケールは小さい 笑).
ここから先の遊歩道はよく整備されており,特別な準備はいらない感じである(下駄ばきやハイヒールはお勧めしないが).
2〜3分歩いたところに小さな祠が建っていた.北向地蔵尊というらしく,お地蔵さんが祭られていたが,どういう由来なのかはわからない.祠の横にも小さな滝があって,こちらは白龍の滝と呼ばれるそうである.
そこからさらに数分登っていくと,いよいよ金引の滝が見えてきた.むき出しとなった巨大な花崗岩から滑り落ちてくる滝である.説明版によると,高さ40メートル,幅20メートルとのことだが,横幅はともかく高さはそんなに高くはないだろうと感じた(もしかしたら岩よりも向こう側の部分を含んだ高さなのかもしれないが).
滝は岩肌を幾筋かに分かれて落ちているのだが,向かって右側を男滝,左側を女滝と呼ぶらしい.男滝の方がやや水量が多い印象である.ちなみに,前述の臥龍の滝,白龍の滝,そしてこの男滝,女滝を総称したのが本来の金引の滝なのだそうだ.
天橋立という大観光地を近くに控えた金引の滝であるが,休日だというのに他に参拝者はなくひっそりとしていた.
(訪問日 2013年10月13日) |
日本の滝100選の碑 |
臥龍の滝 |
白龍の滝 |
北向地蔵尊 |
金引の滝に到着 |
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