ビザンチン皇帝の部屋 本文へジャンプ

ホーム

海外旅行記録

国内旅行記録

非日常の世界

日常の世界

幕末・新選組の
小部屋

 ”100”の小部屋

学問の小部屋

ビザンチン帝国
とは

アクセスカウンター
 SINCE 2011年9月25日
     

 日本の滝100選


 52.布引の滝(三重県熊野市)

 
 
 紀伊半島南東部は急峻な山々が並ぶ山岳地帯であると同時に非常に降水量が多い気候のため,たくさんの滝が形成されている.これらのうち,三重県最南部の熊野市にあるのが今回のテーマ布引の滝である.
 奈良県の大峰山脈に源流を持ち,熊野灘に注ぐ熊野川,その支流の1つ楊枝川にかかる滝である.この一帯は花崗岩の岩盤で構成されており,その岸壁をまるで1枚の白い布を垂らしたかのように落ちる様から布引の滝の名がある(兵庫県神戸市にも同名の滝がありこちらも100選滝である).全体として4段に渡って落ちる滝で,落差は上段から12m,3.5m,7.7m,29.1mとなっている.
 三重県熊野市と和歌山県新宮市の県境となっている熊野川の左岸を走っている国道168号線,これを18キロほど内陸に入ったところに旧熊野川町の中心部がある(現在は新宮市役所の熊野川行政局).ここから県道780号線に折れて,三和大橋という長い橋によって熊野川を渡る.以後は楊枝川沿いに進んでいく(あちこちに案内板があるので迷う心配はない).約10キロほど北東に入るとまず松山滝,続いて荒滝と2つの前座滝が見える.そこから200メートルほど行ったところが布引の滝の展望台である(ただここには駐車スペースがないので,そこからさらに200メートルほど行った先のスペースに車を置くとよい).

熊野川の上流は有名な瀞峡です

楊枝川

林道を進んでいく
 
 前述のように布引の滝は4段の滝であるが,この展望台から見えるのは3段のみで最上段の滝は見ることができない.それでも花崗斑岩の静かに滑り落ちるさまは,その名のとおり白い布を垂らしているかのようだった.また展望台近くからは滝壺に降りる石段が整備されており,これを下っていくと,最下段の滝を真正面から見ることができる.
 ちなみに布引の滝周辺20ヘクタールの森林は「きらずの森」として保護されている.
 (訪問日 2015年12月30日)
 

松山滝

荒滝

滝壺への石段
 

滝壺から見た下段の滝

滝壺が青い!

記念撮影
 
 
アクセス JR紀勢本線新宮駅から車で1時間ほどです.公共交通機関利用の場合,新宮駅から熊野川町まではバスがありますが,そこからは徒歩またはタクシー利用になります.    
観瀑のハード指数(★☆☆ ハードではありません) 車道からすぐ展望できます.滝壺絵の石段も片道5分ほどです.


 

トップページに戻る   日本の滝100選トップへ