海なし県として知られる岐阜県,その南部美濃地方こそは,愛知県尾張地方にかけて一大穀倉地帯である濃尾平野が広がるが,北部は山が多く平地に乏しい地形である.こうした山岳地帯には数多くの川の源流があり,その多くは木曽川水系など太平洋に注いでいるが,神通川,九頭竜川など日本海に至るものも一部ある.河川が多い山地とくれば滝の多い地形ということであり,今回のテーマである阿弥陀ヶ滝も岐阜県中部郡上市の北部,白鳥町に位置する滝である.
阿弥陀ヶ滝は木曽川水系長良川の支流前谷川に架かる滝である.滝幅は7メートルとそれほどではないが,落差は60メートルの直瀑だ.元々は長滝と呼ばれていたが,室町時代の天文年間(16世紀半ば)にこの滝で護摩修行中だった白山中宮長滝寺の僧侶の目の前に阿弥陀如来が現れたことからその名前が付いたとされている.
自家用車での訪問の際は,白鳥市街地から国道158号線を北上し,同線が長良川を越える直前で県道314号に左折し北西へ,そのまま滝の案内図に従い10分ほど走ると進むと到着である.遊歩道の入り口に無料の駐車場があるが,10台程度しか停められないため休日など人出が多い日はその手前に数か所ある有料駐車場に止めた方がいいかもしれない(無料駐車場に行ってダメだったら戻る手もあるが,混雑してすんなりいかないこともあるので).
よく整備された遊歩道を歩くこと10分程度で滝に到着,落差の大きさに感動,滝壺から滝の裏側に入り裏見ができるのも魅力である.この日は観瀑後,遊歩道入り口の食堂で流しそうめんをいただいた.
(訪問日 2020年9月27日) |
滝への遊歩道 |
滝の下流 |
見えてきました |
阿弥陀ヶ滝全景 |
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