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 日本の滝100選


 43.田立の滝(長野県南木曽町)

 
 長野県南部(いわゆる南信地方)の南木曽町にある100選滝が田立の滝である.とはいえそういう名前の単独の滝があるわけではない.田立の滝とは木曽川の支流,大滝川にかかる滝群の総称である.  
 大滝川は標高差のある急流であり,大小の滝が連続している.散策にあたっては下流から川沿いに遡っていくことになる.岐阜県中津川市から長野県南木曽町の付近ではJR中央本線と国道19号線が木曽川を挟んで並走しているが,ちょうどJR坂下駅付近で国道19号から分かれて国道256号に入って木曽川を渡る.坂下駅直前で県道6号線に右折して北上,田立駅のちょっと前で左折して大滝川沿いの道に入った.そこからは道幅が狭くなるものの比較的人家も多く,あまり山奥に来た気分にはならない.田立の滝の案内板に従って進んでいき,田立の滝キャンプ場を過ぎてしばらく行くと滝への散策ルートの出発点である粒栗平駐車場に到着する.自分が訪問したのは紅葉終盤の11月の晴れの日10時頃だったが,既に10台くらい停まっていた.ここにはトイレの他に避難小屋の設備もあった(登山者の拠点にもなっているということか).
 田立の滝を管理している南木曽町観光協会では,滝の環境整備費として訪問者一人につき200円の協力を要請しており,遊歩道の入り口にボックスが置いてある.そこにお金を入れていよいよ散策開始だ.
 前述のようにこの遊歩道は上流に向かっていくため,ひたすら登りとなる.道は基本的には整備されているとはいえ,断崖に木道(しかも木が一部腐りかかっている)を渡しただけのところや,強度の不安から一人ずつしか渡れない吊り橋などがあってスリル満点である(笑).しかもスタートからしばらくは大滝川を離れたコースを進むため,なかなか滝が現れずもどかしいのだった.もっとも途中に不動岩が遠望できるスポットや昔猟師が猪を追い込んだというしし岩などの見どころはあった.
 それでもスタートから約50分で,ようやく最初の滝「螺旋滝」への分岐点に到着,ここから脇道に入って急な坂を降りていくと滝が出現した.滝口から落ちた水が途中の岩にあたって方向を変える様が,たしかにらせん状に落ちているように見える滝だった.
 来た道を引き返し本道に戻って数分で「洗心滝」である.ただこの滝,木々の間からチラッと見えるだけだった(パンフレットには立派な写真が載っているものの,展望所がある様子もない).ちょっと拍子抜けしたもののさらに先に進む.しばらく行くと花崗岩の断崖を踊るように落ちている「霧ヶ滝」,さらには田立の滝の中でも主瀑ともいうべき「天河滝」と大型の滝が連続して登場,一気に気分が盛り上がる(ここまででスタートから1時間半ほど).特に天河滝は落差40メートルを一気に落ちる直瀑で,かつてこの地の人々がこの滝を神聖視し,雨乞いの神事以外には近づかなかったという話がうなずける豪快さだった.
 この天河滝を過ぎたあたりから遊歩道は一段と険しくなる.急な道を登って天河滝の滝口に出る(ここから滝口に入る人が多いらしく,「進入禁止」の看板が出ていた).ここで天河橋という名の橋を渡って大滝川の左岸へ.しばらく行くと頭上に見えてくるのが「不動滝」,これは不動岩の直下にある滝という意味らしい.この不動滝の見える地点から古い木道がつづら折れになって一気に高度を上げていく場所があり,ちどり桟橋と呼ばれている.一応手すりが付いているが,結構古くて崩れたら大変だなと思いながら登っていった.

粒栗平駐車場


当初はこういう遊歩道ですが…


田立の滝案内板


古ぼけた木道です


蜀の参道でしょうか


しし岩


不動岩がそびえます(最終的にあそこまで登る)
 

螺旋滝

洗心滝

霧ヶ滝
 
 ちどり桟橋を過ぎると川が浅瀬になったところに出る.ここは龍ヶ瀬と呼ばれる場所で,ほかの観光客が昼食を摂っていた.そこから少し行ったところに再び川を渡る橋があり,ここから見えるのが「鶴翼の滝」である.本来ならこの更に上流に「そうめん滝」という変わった名前の滝があるのだが,残念ながら通行止めになっていて見ることができなかった.仕方がないので橋を渡ってそのまま不動岩の山頂の展望所に向かう.一段と険しい坂道を喘ぎながら登り,結局駐車場から2時間半で展望所に到着した.ここからは恵那山をはじめとする木曽の山々,中津川の市街地などが良く見えるのだが,山々が青みがかっていて,木曽のブルーマウンテンズか,などと思ったのだった.この日はここで昼食を摂りその後下山,結局全行程4時間強のトレッキングであった.
 駐車場に戻った後,田立の滝群の中で唯一遊歩道から離れた場所にある「うるう滝」に立ち寄った.
 (訪問日 2015年11月3日)

主瀑、天河滝

不動滝
 

つづら折れのちどり桟橋

龍ヶ瀬です

鶴翼の滝
 

木道が四方に伸びています

不動岩展望所からの眺め

うるう滝
 
   
アクセス 公共交通機関利用の場合,JR中央本線坂下駅からタクシー利用20分で粒栗平駐車場到着,そこから主瀑の天河滝まで2時間弱.ちなみに最寄り駅は田立駅だが,ここにはタクシーが常駐していないようなので,あらかじめ予約等の交渉が必要になる.    
観瀑のハード指数(★★☆ ややハードです) 迷う心配はありませんが,古い木道などを往復4時間歩く必要があり,それなりにハードです.


 

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