北アルプスの北部を形成する立山連峰は水の豊富な地域である(有名な黒部川のほか,映画「黒部の太陽」でも知られる関電トンネルの破砕帯から湧出する大量も地下水も).
こうした山々の大量の水が立山連峰西側に広がる高原,弥陀ヶ原から一気に下界に落ち込んでできたのが称名滝である.場所は立山黒部アルペンルートの富山側の玄関口,立山駅からほど近い地点だ.
称名滝は全体で4段からなる滝で最上段が70メートル,2段目が58メートル,3段目が96メートル,そして最下段が126メートル,全体では350メートルもの高さを持つ,落差日本一の滝である(落差世界一は南米ベネズエラのエンジェルフォールの約1000メートルなので,その3分の1ということになる).滝壺の直径は60メートル,水深は6メートルとなっており,そのまま称名川を形成して西流し,やがて常願寺川となって日本海に注いでいる.
立山駅から県道6号線を東に向かい,途中立山有料道路の分岐点を右手に見ながら県道170号線に入りさらに東進する.しばらく走ると駐車場とレストハウスが出現,ここが一般車が入れる終点である.ここから滝に向かって歩き始めるのだが,道は登山道でも遊歩道でもないアスファルト舗装された普通の道,非常に歩きやすいのだが風情はない(笑).歩くこと30分で滝を正面にする滝見橋に到着,西向きの滝のため天気の良い日の午後に訪れると見事な虹がかかっている様子を見ることができる.季節によっては称名滝に向かって右側にもう一本滝が出現することがある.これをハンノキの滝といい,実はこちらの方が落差が大きいのだ.ただいつでも見られる |
レスとハウス後方に滝が見える |
舗装された道を進む |
巨大な虹が! |
虹がかかる称名滝 |
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