新潟県には3か所の百選滝があるが,そのうち2つを有するのが県南西部,長野県との県境に位置する妙高市である.同市はかつて新井市だったが,周辺の町村を合併して2005年に今の名称となった.その名の通り妙高山をいただく自治体である.この妙高山を挟んで南側に位置するのが苗名滝で,北側にあるのが今回のテーマ惣滝である.
苗名滝は妙高山を源流とする太田切川の最上流部にあたる大倉沢に架かる滝だ.落差80メートルの直瀑である.
妙高山の山麓にはたくさんの温泉があるが,それらの中で最も奥深いと思われる燕温泉がこの滝へのアプローチに便利である.温泉街を過ぎると道が二股に分かれていた.右へ行くと滝の近くまで行ける登山道,左に行くと滝を遠望できる展望所になる.この日(2015年8月2日)は朝から米子大瀑布,苗名滝と回ってきたため,この段階ですでに夕方近かったことと,山の方にガスも立ち込めていて危険を感じたのとで,登山道は断念し展望所に向かうことにした.
標識には徒歩5分と書かれていたが,実際にはかなりの急坂で息が上がる.途中には燕温泉名物(?)「黄金の湯」と名付けられた露天風呂があった.あえぎながら坂を登ってようやく展望所に到着したが,肝心の滝はガスのためまったく見えない(泣).ただ山の天気は変わり |
燕温泉街 |
右が惣滝,左が展望所 |
8月ですが標高が高いのでガクアジサイが見頃です |
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