今回のテーマ北精進ヶ滝は,山梨県側北部にある北杜市の奥地,南アルプス国立公園にある滝である.わざわざ北精進ヶ滝と断っているのは,燕頭山を挟んで南側に南精進ヶ滝という滝があるためだ(南〜の方が後から命名されたらしく,元々は精進ヶ滝といえば北の方を指したらしい).その名称は,昔修行者がこの滝の水を浴びて体の汚れを落としたことに由来する.
北精進ヶ滝は釜無川の支流大武川のさらに支流の石空川の最上流北の沢にかかる滝であり,落差は120メートルと東日本では最大規模を誇る.アクセスは国道20号線から県道612号線に入り西進,武川地区から脇道に入り,オートキャンプ牧場チロルから林道・精進ヶ滝線となる(この道はGoogleマップでは途中で切れているように見えるが実際にはつながっている).道幅1.5メートル程度の細い道で普通乗用車よりも大きい車両の通行は困難であるが,道自体は大半が舗装されており走りやすい.途中北精進ヶ滝が遥か彼方に遠望できるスポットがあった.キャンプ場から30分ほどで駐車場に到着である(20台くらいは止められる).
ここからは川沿いの渓谷を上流に向かうのだが,途中勾配のきついポイントでは比較的最近造られたと思しき階段を昇降することになる.河原などちょっとルートがわかりにくい場所には,枝の赤いリボンや岩に書かれた矢印などがあるため迷うことはない.途中一の滝,二の滝,三の滝という前座の滝を経て約40分で滝見台に到着である.手前に位置する九段の滝という末広がりな滝とともに,落差の大きな滝がそびえる光景を堪能できた.
遠望していると滝壺まで行きたくなるのが人情である.ネットなどの情報によると,ここからさらに滝壺まで行くのは不可能ではないらしいが,踏み跡程度で正規の登山道があるわけではないこと,岩登りなど危険な箇所も多いらしいことからそれなりの装備と経験がない人が行くのは危険なようである.
(訪問日 2015年9月14日) |
滝の超遠望スポット |
遥かに見えます |
精進ヶ滝駐車場 |
ここから散策します |
滝の解説板 |
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