流域面積で日本一,長さでは信濃川に次ぐ第2位を誇る一級河川利根川,その上流域の段丘崖にかかるのが今回のテーマ棚下不動滝である.実は厳密にいうと,棚下不動滝には雄滝と雌滝があり,一般に紹介されているのは棚下不動雄滝の方である.
昭和村から渋川市にかけて利根川の左岸を走る県道255号線(途中すれ違いが困難な狭い部分あり)沿いに鳥居と大きな看板の立つ駐車場があり,ここから舗装された遊歩道を歩いて登っていく.5分ほどで棚下不動尊のお堂に到着.ここから雄滝が遠望できる.
本来ならこのお堂の左手から階段の参道を5分ほど登ると滝の直下まで行くことができる.巨大な岩盤から落差37メートルを直落する比較的細い滝で,滝に打たれるいわゆる滝行が行われる滝である.また滝の裏側は広い岩窟になっているため,裏見ができる滝としても有名である.
しかしながら,2011年3月の東日本大震災による土砂崩れで参道が破壊されたため,私が訪問した2014年9月段階では参道を通っての滝へのアプローチは禁止されていた(一部では沢を登っての訪問なら可能との情報もある).
一方で棚下不動滝の雌滝は,駐車場から不動堂に向かう途中の高台から遠望することができる.こちらは落差40メートルで水量も少なく細い滝であった(雌滝への遊歩道はなく一般人がそばまで行くのは極めて困難である.
(訪問日 2014年9月15日) |
案内図 |
駐車場の鳥居 |
利根川の上流 |
徒歩5分ほどで不動堂へ |
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