北海道の中央部に位置する大雪山系は北海道最高峰の旭岳(2291m)を筆頭に,北鎮岳,愛別岳,黒岳といった2000メートル級の山々が連なる山塊であり,北海道の屋根とも呼ばれている.緯度が高いために,本州なら3000メートル級の山岳地帯に相当する高山植物を見ることができることや,日本で一番早く紅葉が楽しめるところとしても知られている.
一方で大雪山系は,北海道最大の河川である石狩川の源流部となっており,その上流部は両側に断崖絶壁が広がり,風光明媚な峡谷を形成している.それが層雲峡で,旭川を中心とした空知地方を代表する観光地となっている.
そんな層雲峡には石狩川に向かって断崖を滑り落ちる滝がいくつもある(そもそも層雲峡という地名自体がアイヌ語で「ソウンペツ(滝のある川の意)」からきている).その中でもとりわけ有名なのが,表題の流星・銀河の滝である.
旭川市内から国道39号線で東に65キロ,層雲峡温泉街を過ぎてまもなく,銀河トンネルの直前から右折して少し入ったところが駐車場になっている(ここは国道39号線の旧道).この駐車場そば手前にあるのが流星の滝,奥が銀河の滝である.流星の滝は落差90メートルの直瀑で,一直線に落ちる豪快なさまから雄滝の別名が,銀河の滝は落差104メートルで途中から末広がりのように幾筋にも別れ,白糸のようにも見えるその優美さから雌滝の別名がある.二つの滝を称して夫婦滝とも呼ばれるが,駐車場からは両方の滝を同時に見ることはできない.しかし,駐車場から遊歩道を20分ほどの双瀑台に登ることでこの2つの並んだ滝を眺めることができる.
(訪問日 1994年7月30日,2018年5月22日) |
流星・銀河の滝駐車場 |
双瀑台への登り口 |
双瀑台です |
双瀑台からの両滝 |
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