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 新選組 in ドイツ


1.ドイツ演奏旅行

 私が所属している合唱団,盛岡バッハカンタータフェラインは数年に1回海外に演奏旅行に出かける.最近では2005年12月にドイツに出かけた.日程は12月25日〜1月2日の9日間(その他12月23日出発の人たちもいた)である.今回の演奏は12月27日にミュンヘンのヘラクレスザールにおけるヘンデルのメサイア(ドイツ語版),28日にグラーフィング(ミュンヘン郊外)の教会にてバッハのクリスマスオラトリオ第1部から第3部,

ミュンヘン市内バイエルン国立歌劇場前にて
 
30日にデットモルトでベートーベンの第9交響曲という非常に盛りだくさんの内容であった.指揮は北西ドイツ音楽大学のシュマルフス教授である.演奏の中身についてとやかく述べるのはこの記事の趣旨ではないので省略するが,大成功裏に終わったのであった.
 さて旅行好きの私ではあるが,この演奏旅行というものはどうも勝手が違ってくる.演奏旅行というからにはそのメインはあくまでも演奏であり,演奏会の練習および本番に集中力のピークを持ってくるようにしなくてはならない.普段,旅行といえば昼間からビールやワインを飲んでフラフラ街を彷徨っている私であるから,いつもの調子でやってはとても演奏どころではない.またヨーロッパの演奏会は日本に比べて開演時刻が遅く,夜の10時,11時にようやく終演というのが当たり前の世界であり,そこからレセプションとなれば平気で午前様になってしまうのである.このため昼間にどこかに出かけようという元気はあまり起きず,日中はホテルで休んで夕方から活動開始というパターンになってしまう.特に今回は4日間に3回もステージがあり,実際その期間の日中はほとんど出かけずにホテルで過ごしていた(まあ,冬のドイツは天気も悪く,しかも寒いためあまり出かけようという気にならないのも事実ではあるが).
 そんな演奏旅行ではあったが,せっかく行くのだから何か面白いことをやろうと考えた.幸い今回の演奏旅行では最後の公演の翌日(すなわち大晦日)が一日フリーになる.ドイツの大晦日は市民が夜通し起きていて,除夜の鐘ならぬ教会の鐘が鳴る中,人々が派手に花火を打ち上げて盛大に新年を祝うのであった.せっかくだから新選組の格好で大晦日の街を歩こうという企画であった.
 

南ドイツ最大の都市,ミュンヘン市内目抜き通りです

ミュンヘンの動物はなぜかライオンだそうです

ハーメルンにはこのような像が沢山立っています
 


2.新選組 in ドイツ

 大晦日の日中は合唱団の有志とともに,バスでデットモルトの近くにあるハーメルンの街に繰り出した.ここはグリム童話に出てくるネズミ捕り男(注 ねずみ男ではありません.日本ではハーメルンの笛吹きとして有名)で知られた町である.この童話は13世紀にこの町で実際に起こった事件(大量の子供が行方不明になった事件.阿部謹也氏の著書 ハーメルンの笛吹き男 ちくま文庫 1988年はこの事件を取り上げた名著である)を題材にしたシビアなお話である.町のいたるところにねずみや笛吹き男のモニュメントがあり(ねずみのしっぽという料理まであった.何かの肉がしっぽ状に細長くなっているものであった),まさにねずみで町おこしをしているのであった(日野市の土方歳三,高知の坂本竜馬,境港のゲゲゲの鬼太郎のようなものか).実際に街のinformation centerではカラフルな格好をしたネズミ捕り男がパフォーマンスをしていたのである.私とKはネズミのしっぽ料理を堪能し,大晦日の街めぐりを楽しんだ.
 ハーメルン観光から帰り,いよいよ大晦日の夜となった.私は新選組の衣装に着替えてホテルのフロントに降りていった.フロントには丁度今回の演奏旅行のお世話を頂いた日通旅行の添乗員さん(年配のいい味を出していた男性であった)がいてとてもよろこんで,フロントの女性に「これが日本の侍だ」と盛んに宣伝してくれた(フロントの女性はちょっと困ったような表情をしていたが).

1602年開業のネズミ捕りの家と書いてあります

ハーメルンの笛吹き
男の像です

今回の演奏旅行の指揮者のシュマルフス教授と共に
 
 その後街に繰り出しビールやワインを飲みながら,夜中まで花火を投げながら騒いだ私であった(浅葱色のダンダラでドイツの街を闊歩すると酔っ払ったドイツ人も喜んでいた.ただし私は激しく飲んで走り回った影響で,翌日恐ろしい二日酔いに襲われ,日本に帰るまでゲロゲロで何も食べられない状態になってしまった 笑).

注1) この企画の成功に気を良くした私はいずれ念願である新選組 in パリを実現させたいと心に誓ったのだった(昔昭和55年の大河ドラマ「獅子の時代」で主役の会津藩士(平沼銑次,役は菅原文太)が万国博覧会で賑わうナポレオン3世時代のパリの街を侍姿で闊歩するシーンに憧れたため)
エッフェル塔や凱旋門をバックに是非歩いてみたいものである.

注2 その後2008年4月にパリ企画は完了した(2013年11月追記) 
 

合唱団を指導していただいているS先生と

デットモルト市内大晦日
の深夜

ホテル前でのひとコマ.街行く人々が振り返ります
 
     


 

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