表題の哲学の道は,京都市左京区の東山の山麓を南の若王子神社から北の銀閣寺付近まで,ちょうど琵琶湖疏水に沿って続いている全長1.5キロメートルの道である.京都は794年の開都以来1200年以上の歴史を誇り,著名な通りも多数あるが,この哲学の道の歴史は新しく,明治23年に琵琶湖疏水の管理道路として作られたのが始まりとされている.当時は簡素な道だったようだが,徐々に歩く人が多くなり,特に京都帝国大学の教授となった哲学者,西田幾多郎がこの道を歩いて思索にふけったことから,いつしか哲学の道と呼ばれるようになった.
私が訪問したのは2014年5月12日,ちょうど京都での学会のついでである.北の慈照寺(銀閣)を拝観したあと,この道を南に向かって散策してみた.近年は沿道の喫茶店が廃業した後に住み着いたらしい猫も話題になっているとのことだったが,たしかにそれらしい猫の姿も見受けられた.
この日は朝から曇り空だったが,散策中に小雨模様に.まあ,思索にふけるにはカンカン照りよりこっちの方がいいんだろうと思ったのであった.若王子神社付近まで来たら雨が本降りに.ちょうど小腹がすいたので近くのお蕎麦屋さんに入る.哲学の道そば(蕎麦? 傍?)ということなのか,メニューに哲学そばの文字が… これを注文したのはいうまでもない.
(散策日 2014年5月12日) |
哲学の道は慈照寺(銀閣寺)付近から始まる
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哲学の道の碑
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琵琶湖疏水に沿った道です |
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