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江戸幕府の土台を築いた徳川家康は江戸を中心とする街道の整備にも力を注いだが,その起点とされたのが日本橋である.その伝統は今も続き,本州の主要国道(1号,4号,6号,14号,15号,17号,20号)の起点は現在も日本橋である.橋の中心にはそのことを示す道路元標が埋め込まれている(右に掲げた写真は道路脇に置かれているレプリカで,本物は道路の真ん中にあり撮影は危険!). |
道路元標のレプリカ |
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そんな日本橋を中心として,北は上野から南は新橋まで延びているのが中央通りだ.この界隈は明治以降日本が近代化していく中でいち早く繁華街として発展していった地域で,まさに日本の近代化を見守ってきた道と言える.またこの道の地下には日本最古の地下鉄である銀座線の線路が敷設されている.この日は北端の上野駅から南下して歩いてみた. |
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上野駅正面の交差点から中央通りは始まる.まずは西に向かい山手線・京浜東北線のガードをくぐり,左手にアメヤ横丁(アメ横)を見ながら道なりに左に曲がる.この界隈はカラオケ店や居酒屋など商業施設が立ち並ぶエリアで大勢の人でにぎわっていた.上野広小路を過ぎるとしばらくはビジネス街になり週末のためか人通りも減るが,すぐにカラフルな建物が目立つようになる.ここが秋葉原地区で電気ショップやサブカルチャー系ショップが立ち並ぶ地域である.土曜日ということでここにも外国人を含む多くの観光客が歩いていた.
秋葉原地区の南端に位置するのが神田川に架かる万世橋,江戸時代からの伝統を誇る橋だが,ここを渡ると周辺は再びビジネス街になり,人通りはばったり少なくなる.その後すぐに中央線のガードをくぐって,中央通りはJR駅の東側に出る.ここから日本橋までの界隈は地方銀行の東京支店が立ち並ぶ金融街となっている.
しばらく歩いていると通りの右側に日本橋三越本店が現れ,そのちょっと先に日本橋がその姿を現す.日本三名橋に数えられ,歌川広重の東海道五十三次にも描かれている有名な橋なのだが,今はその頭上の首都高速の陰になってしまい,景観的には残念な状態になっている(このためここを日本三大ガッカリ観光地に加える人もいる).日本橋の南側も基本的にビジネス街が続いている.そして京橋を過ぎて首都高をくぐった先,銀座通り口交差点からが東京を代表する繁華街,銀座となる.この日は土曜日のため歩行者天国になっていて,大勢の買い物客や観光客でにぎわっていた.そのまましばらく南下,またまた首都高をくぐって外堀通り&昭和通りとの交差点で中央通りは終了,全線5.7キロ,この日は写真を撮りながら2時間で歩き通した.
(散策日 2014年4月19日) |
AKB48の劇場 |
万世橋 |
神田界隈 |
日本橋三越本店界隈 |
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