通りとしては400メートルほどと短い区間だが,周辺には国の天然記念物に指定されている龍谷寺のしだれ桜や,岩手という県名の由来となった鬼の手形がある三ツ石神社などの名所がある.
三ツ石神社にある大岩に関しては,”昔羅刹という名の鬼がこの地にいて悪行を重ねていた.人々が三ツ石の神に祈ったところ,鬼は捕えられ大きな岩に縛り付けられた.たまりかねた鬼がもう悪さはしない,ここには来ないと約束して逃がされた.この時に約束の証として鬼の手形が押された岩がこの神社にあり,それが岩手という名前の由来とされる” という伝承になっている.
この寺町通り,現在は国道455号線の一部となっているが,この道は盛岡を北西に進んで早坂峠を越え,岩泉町から太平洋に至る道であり.江戸時代には沿岸部から内陸へ塩を運ぶ大事なルート(野田街道)として活用されていた.
(散策日 2014年4月20日)
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