一夜明けた10月9日は… なんと雨(泣).かつて降水確率を100%から30%に引き下げた実績を持つ晴れ男の自分にはありえないパターンである(泣).仕方ないのでこの日は近くにあるビジターセンターでの上映を見たりしつつ,基本的にホテルでのんびり過ごしたのだった(こうして雨が降ると途端にすることがなくなってしまうのが山岳リゾートである). |
雨の河童橋 |
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最終日の10月10日は一転して晴れである(ようやく晴れ男の本領発揮).この日は河童橋から初日とは逆方向,大正池方面に向かっての散策となった.まずは河童橋を渡って左岸を下流に向かうことに.途中で梓川の河原に出てそこの景色を堪能した.しばらく歩くと対岸にホテルが2軒見え,やがて橋が出現する.ここが田代橋である.橋の名前は同名の池に由来するのだが,実は結構離れている(笑).橋を渡らずにそのまま左岸を進むと途中で道が二つに分かれている地点に到達した.実はどっちを行っても田代池に着くのだが,まずは川沿いのルートを進むことにする.このあたりに来ると,団体客が大勢いて賑やかになっている(一昨日の明神池とは大違いだ).橋から20分ほど歩いて田代池に到着となった.ここも初日の明神池同様,湖面に映る景色が神秘的だった(人が多すぎて,そういう意味での神秘さはなかったが 笑).
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池を見た後,さらに川沿いを下流に向かう.しばらく行くと大きな池が見えてきた.ここが大正池,大正4年に焼岳の噴火で発生した土石流で梓川 がせき止められてできた池である.その雄大な眺めと土石流でやられてしまった木々が立ち枯れた風景の妙が素晴らしく,上高地を代表する風景となっている.ただこの大正池,年々上流からの土砂で埋まってきているとのことで,たしかに私が始めて訪問した昭和61年時分と比べると,だいぶこじんまりとしてきたなぁと感じたのだった.
大正池の景色を眺めたあと,来た道を引き返す.そして田代池からは往路通らなかった川沿いでないルートに入った.やっぱりみんな川沿いのルートを行くらしく,こちらのコースは人がおらず貸しきり状態だった(笑).
田代橋付近で川沿いルートと合流,ここから一気に人の数が増える.今度は橋を渡って川の右岸に沿って戻ることにする.数分歩くと大きなホテルが2軒,ここが上高地内で温泉を持つ二つのホテルだ(上高地温泉ホテルと清水屋ホテル).見たら足湯無料の文字が… ムチャクチャ惹かれたのだが帰りの時間があるので断念した(この辺に前日の雨が悔やまれる). |
穂高連峰の眺め |
林の中の遊歩道 |
梓川 |
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ホテルを過ぎてしばらく行くと,ちょっとした休憩所があった.ここがウェストン園地で,上高地を世界に紹介したウェストン氏の碑もある.川沿いの道を歩きながら対岸を見ると大勢の観光客が散策しているのが見えた(上高地は特に日中は個人客だけでなく団体客も多い).そうこうしているうちに見慣れた河童橋が出現,散策は終了となったのだった. |
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梓川と穂高連峰 |
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