ビザンチン皇帝の部屋 本文へジャンプ

ホーム

海外旅行記録

国内旅行記録

非日常の世界

日常の世界

幕末・新選組の
小部屋

 ”100”の小部屋

学問の小部屋

掲示板

ビザンチン帝国
とは

アクセスカウンター
 SINCE 2011年9月25日
       

 真冬の道東旅行(2020年2月)


1.オホーツク流氷観光船

 2020年2月に2度目のしばれフェスティバル参加をしたのだが,せっかくこの時期に北海道に来たのだからこのまま帰るのは面白くない!というわけで,そのまま道東地区を観光することにした.思えばこの頃はまだ,日本における新型コロナ騒動も「横浜のクルーズ船がどうした」とか言ってた時期で,国民全体もどこか対岸の火事的に見ていた段階だった.
 朝しばれフェスティバルの会場を後にして,まずは町内唯一のコンビニであるセイコーマートに入り,飲み物などを購入した(後に全国的に品切れになるマスクもこの段階ではまだ売っていた).そこからは道道51号線を北東に進んでオホーツク海方面へ,この日の目的地は網走である.メイン国道とは違って完全雪道だった💦.途中には北海道名物の「牛横断注意」の標識もあり,実際に今にも横断を始めそうな牛たちの姿もあった(笑).
 津別町から国道240号に入ると雪の量がぐっと減る.ここからは快適なドライブで,途中の道の駅で昨日以来着込んでいるダウンやフリースなどの防寒着を脱ぎ身軽になった(一気に機動性が増した感じ).
 結局網走に着いたのは12時ちょっと前である.実はこの日はオホーツクの流氷観光船に乗ろうと予約をしていたのだった.港についてみると,「流氷なし,風が強く湾内の乗船体験のみになります」との案内が…


北海道名物「牛横断注意」

夏季は知床観光船となる”おーろら号”です

流氷のりの次もありません💦
 
近年の温暖化で流氷自体の厚さが年々減少している(らしい)オホーツク海だが,しばれフェルティバルの状況を見ても,今年の流氷はまだ接岸していないだろうな,というのは想像ついたのでショックはなかった(乗客の多くは外国人,この頃はまだたくさんいた).30分ほどの体験乗船ののち,道の駅で昼食を摂る.昨夜の疲労と今夜の夕食を勘案してシンプルなパスタにした.  


2.オホーツク流氷館

 食後は郊外の天都山にあるオホーツク流氷館へ.ここには流氷を解説したムービーや,クリオネやフウセンウオなどの展示があるが,やっぱり目玉は前年に採集された実物の流氷展示室だ.内部はマイナス15℃に設定されており(奇しくも昨夜のしばれフェスの最低気温と一緒),中でタオルを振り回して凍らせる体験もできた(早回し選手権は行われていない模様 笑).
 一通り見学した後は最上階の展望台へ.ここからは網走市内やオホーツク海などが一望できた.この日は天気が良かったこともあり,オホーツク海のさらに向こう,知床連山も見えた(気のせいかウトロの街が見えた気がした).係員によると昨年の同日は沖合に流氷が見えたとのことだったが,今年はまったく気配すらなかった.
 流氷館見学が終わるとちょうど3時,そのままこの日のホテルに向かう(北天の丘あばしり湖鶴雅リゾート).前夜がほぼ極寒のキャンプなので,この日は温泉でゆっくりしようという作戦である.チェックインしてさっそく温泉へ(チェックインの時荷物が多すぎて係の人驚いたろうな),単純泉で肌に優しいお風呂だった.その後の夕食はブッフェスタイル,ウチのKはしょぼいブッフェを想像していたらしいのだが,期待に反して(笑)豪華な品々がずらっと並んでいた.お酒は当然日本酒,追加でウニ盛りもいただいた.
 夕食後は飲み直しにバーに行こうとも噂していたが,前日の疲れのせいか,あっという間に寝てしまった.

オホーツク流氷館

フウセンウオ

クリオネ
 

流氷展示室(タオルも凍ります)

アザラシが寝ている

こちらはキタキツネ
 

展望台からは知床連山が見えます

洋風の素敵なホテルです


オプションでウニもいただきました
 


3.野付半島

 温泉ホテルでの夜が明け,2月3日の朝を迎える.この日は節分だった.特に急ぐ理由もないのでゆったりと朝食(朝食もブッフェでまたまた品数も豪華!)を摂り温泉に浸かって過ごした.10時にチェックアウトして出発である.この日の目的地は北海道最東の根室,網走には出ずホテルからそのまま内陸を東進して斜里に出る.そこから国道244号に入って知床半島の付け根を横断する形で太平洋側に抜けた(夏なら知床半島西岸を北上してウトロから知床横断道路というコースもあり).標津町で太平洋に出て海沿いに南下,そのまま海沿いに走って野付半島に入る.
 野付半島は日本最大規模の砂嘴であり,全長30キロ近くある半島である.トドワラ,ナラワラといった最果て感漂う立木枯れの風景が人気のスポットだ.夏はもちろんだが,冬でもそこそこ観光客の姿が見られるのだった(冬にはスノーシューを着用して半島先端を歩くツアーもあり,実際に参加している人がいた.自分も興味があったのだが今回は時間の関係でパス).もっともトドワラ自体は近年倒木が進みかなり数が減ってしまったらしい(1980年代の学生時代に訪問した際はまだ結構残っていたが…)
 周辺には野生動物も多く生息しており,特にエゾジカは普通に道端を歩いているのが目撃できた(いきなり喧嘩を始める個体もいて結構怖い).あとここには幕末の万延元年(1860年)から慶応四年(1868年)まで幕府の命により,北方警備のためにこの地に派遣されていた会津藩士の顕彰碑と藩士のお墓がある(半島を縦断する道路の真ん中付近にある).極寒のこの地での冬はかなり厳しいものだったと思われた(当時ロシアの南下に備えて幕府は東北地方の諸藩に命じて蝦夷地の警備を行わせていた).


野付半島ネイチャーセンター

あちこちにエゾシカの姿が

この先にトドワラがあります

ウォーキングの人達が
 

エゾジカの背後にナラワラが

会津藩士の顕彰碑

藩士のお墓
 


4.納沙布岬

 野付半島の見学を終えて再び太平洋岸を南下,やがて別海町に入る(ここは人間の数の7倍牛の数がいるところ).この辺りは周辺みな牧場で,「〇△牧場」という看板をたくさん見かける.そういえば昼食がまだだったので,どこか適当なところに入ろうと思っていたが…

 
な、ない!

 1か所道の駅を見つけたのだが,食堂は土日しかやっていないらしかった(泣),仕方ないので昼食は諦めてそのまま南下する.左手に風連湖が見え,いよいよ根室市内に突入である.厚床から国道44号線に左折して市内中心部に向かった.
 市街地はとりあえず無視してそのままさらに東へ,目的地は本土最東端の納沙布岬,過去には学生時代を含めて何度か来たことがある(最終訪問は2008年11月).同じ北海道東部でも網走やウトロなどオホーツク海側は流氷などもあって冬でも観光客が多いのだが,ここ根室は空港からも遠いせいか閑散としていた.土産物屋もすべて閉まっていて,他の来客といえば仕事で来たっぽい男性グループのみだった.夏に来ても荒涼とした最果て感満点の土地であるが,冬の曇り空の日はさらにそれが10倍増しになる感じだった.
 寒いので早々に立ち去って市内に戻る.次はヤマト運輸の配送センターへ.しばれフェスで使った荷物一式をスーツケースごとすべて家に発送するためである.この頃から雪が降り始める.最東端の日没は早く,5時にはもう真っ暗だった.ナビに従って車を走らせるのだが,市街地を抜けて何もない地帯に.こんなところに本当に配送センターがあるのかと不安になってきたが,しばらくするとヤマトの看板が見えてきた.ここで荷物を発送,身軽になった後は市内のトヨタレンタカーで車を返却し,この日宿泊のホテルに入った.結局夕食はホテルそばにある回転ずし花まるへ,日本酒とお寿司を堪能しましたとさ. 

本土最東端納沙布岬

かなり荒涼とした景色です

四島のかけはし

土産物屋さんも営業している気配がありません
 

雪が降ってきました

花まる本店

お寿司をいただきます
 


5.花咲線

 根室の夜が明け,2月4日,立春の朝を迎えた.2020年冬の北海道旅行最終日である.窓の外を見ると昨夜以来の雪は上がり青空が広がっていた.準備をした後レストランでブッフェ形式の朝食を食べ,チェックアウト時間まで部屋でまったりする(笑).
 10時にチェックアウト,レンタカーはすでに手放しているので,ここからは公共交通機関を利用しての移動になる.根室駅までは徒歩で向かった.ホテルを出て周囲を見渡すと一面の銀世界,太陽が反射してまぶしいことこの上ない.これが雪国の冬の風景だよなぁと懐かしくなったのだった.10分ほどで根室駅に到着,過去根室には何度も来ているが,汽車(電車ではない)を利用するのは学生時代以来である.ここ根室駅に来たのも30年ぶりくらい、平屋の駅舎は昔からこうだったかなぁと感慨深くなった.
 根室駅は道東地区では珍しい駅員の配置されている駅である.まずは窓口で切符を購入,根室-釧路片道で2860円だった.発車までまだ時間があるので,駅の隣にある観光案内所内にある土産物屋さんを覗く.地元のお酒やアクセサリーに加え,終戦後の昭和20年8月18日占守島に侵攻してきたソ連軍を迎え撃ち善戦敢闘した戦車第11連隊(いわゆる士魂部隊)に関する書籍も購入した.
 そうこうしているうちに11時近くになったため駅に戻ることに.改札が始まりホームに出ると,釧路行きの1両編成のディーゼルカーが停まっている.この日の乗客は10人程度だったが見るからに観光客っぽい人ばかりだった.定刻に汽車は出発,数分で東根室駅に到着する.根室本線の終点は根室駅だが,最も東に位置する駅はこの東根室駅なのである(ちょうど線路がぐるっと市街地を回り込んでくる形になっている).
 東根室駅を過ぎるとあっという間に市街地は無くなり,周辺は原野と森だけになった.人工物は全くなく,どうしてこんなところに鉄道が走っているんだろうと不思議な気分になるほど最果て感がある.ちなみに根室本線の釧路-根室間は花咲線の愛称がついている.この辺で有名な花咲ガニにちなんだ名称で,実際漁港付近に花咲駅もあったが,残念ながら廃駅になってしまった.エゾジカの密集エリアとしても有名で,時々鹿と汽車の接触事故が起こり汽車が止まったりする.

根室駅

根室本線の終着点

駅構内

花咲線の記者気動車

ホームの様子
 
 原野地帯を進んでいくと,途中数少ない市街地がある浜中駅に到着,ここはルパン三世の作者の故・モンキーパンチさんの故郷だ.ホーム上にはルパン三世のパネルも展示してあった.浜中駅を出るとすぐにまた原野と森林地帯に戻る.この花咲線はひたすら周辺が原野と森でまったく変わらない風景が延々と続くという,他では味わえない風情がある(シベリア鉄道とかこれが日単位で続くんだろうな).  

日本最東端の鉄道駅「東根室駅」

雪に覆われた線路

故モンキー・パンチ氏の生地浜中
 


6.コンキリエ

 浜中を過ぎてまた同じような景色が続くが,やがて左手に湖が見えてきた.これが厚岸湖で,まもなく厚岸駅に到着する.ここで途中下車をするのだが,理由は近くにある味覚ターミナルコンキリエで牡蠣を食べるため.厚岸といえば牡蠣が有名だ.せっかく道東に行くんだから食べたいなぁと思っていたわけである.しかもどうせ食べるならお酒も欲しい(笑).根室でレンタカーを手放して汽車で来たのはこのためである.
 ここには普通のレストランと炭焼きスタイル,オイスターバーの3か所の飲食店があるが今回は行ったのはオイスターバーである.入ってさっそく生牡蠣を注文,お酒はというと最近とみに名が知られつつある厚岸ウイスキーの4種飲み比べだ.それぞれ味わいが異なって良かった(牡蠣とウイスキーは相性がいいと実感).その他いろいろと牡蠣料理を堪能したのは言うまでもない.

味覚ターミナルコンキリエ

厚岸市街地
 
 食事後は駅に戻り,次の汽車に乗って釧路へ,その後バスで空港に向かい,夕方の便で羽田に戻ったのだった.これが2020年の冬休みだった.  

牡蠣と厚岸ウィスキー

エゾシカのロースト

牡蠣のアヒージョ
 

アサリの酒蒸し

金のかきえもん

パスタ
 



 

 トップページに戻る   国内あれこれに戻る