温泉ホテルでの夜が明け,2月3日の朝を迎える.この日は節分だった.特に急ぐ理由もないのでゆったりと朝食(朝食もブッフェでまたまた品数も豪華!)を摂り温泉に浸かって過ごした.10時にチェックアウトして出発である.この日の目的地は北海道最東の根室,網走には出ずホテルからそのまま内陸を東進して斜里に出る.そこから国道244号に入って知床半島の付け根を横断する形で太平洋側に抜けた(夏なら知床半島西岸を北上してウトロから知床横断道路というコースもあり).標津町で太平洋に出て海沿いに南下,そのまま海沿いに走って野付半島に入る.
野付半島は日本最大規模の砂嘴であり,全長30キロ近くある半島である.トドワラ,ナラワラといった最果て感漂う立木枯れの風景が人気のスポットだ.夏はもちろんだが,冬でもそこそこ観光客の姿が見られるのだった(冬にはスノーシューを着用して半島先端を歩くツアーもあり,実際に参加している人がいた.自分も興味があったのだが今回は時間の関係でパス).もっともトドワラ自体は近年倒木が進みかなり数が減ってしまったらしい(1980年代の学生時代に訪問した際はまだ結構残っていたが…)
周辺には野生動物も多く生息しており,特にエゾジカは普通に道端を歩いているのが目撃できた(いきなり喧嘩を始める個体もいて結構怖い).あとここには幕末の万延元年(1860年)から慶応四年(1868年)まで幕府の命により,北方警備のためにこの地に派遣されていた会津藩士の顕彰碑と藩士のお墓がある(半島を縦断する道路の真ん中付近にある).極寒のこの地での冬はかなり厳しいものだったと思われた(当時ロシアの南下に備えて幕府は東北地方の諸藩に命じて蝦夷地の警備を行わせていた).
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野付半島ネイチャーセンター |
あちこちにエゾシカの姿が |
この先にトドワラがあります |
ウォーキングの人達が |
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