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 ドイツ国防軍75mm対戦車砲(7.5cm PaK40)

 

 第二次世界大戦中に主要国の戦車は著しい進歩を遂げたため,戦車を撃破する火砲である対戦車砲も必然的に大型化の道をたどることになった.開戦時のドイツ軍の主力対戦車砲は37mm砲であったが,次々に登場する連合軍側の新型戦車にはすでに対抗できなくなっており,そこで後継として作られたのがこの75mm対戦車砲である(当初は37mmの後継として50mm砲が作られたが完成時既に旧式化していたため75mm砲の採用となった).初速は792m/s,距離500mで89mmの装甲を貫通できたから理論的にはソ連のT34を撃破できるものであった.ただ装甲貫通力を追及したために重量が大きくなり(37mm砲の435kgから一気に1500kgになった)機動性が低下するという欠点もあった.特に道路事情の悪い東部戦線ではぬかるみなどに嵌ってしまい,遺棄せざるを得ない場面も多かったようである.そこで機動性を確保するためにU号,V号といった旧式戦車の車体にこの砲を取り付け,対戦車自走砲として運用されることが多くなった.このことははからずも戦車には戦車で対抗するのが一番という事実を証明する結果になったのである.  
 



 

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