守礼門は沖縄の琉球王国時代の都,首里城を東西に貫く大通りである綾門大道の東に位置する門である(内地の城郭でいえば大手門にあたる).
戦前には国宝に指定されていたが,沖縄本島は太平洋戦争末期の沖縄戦で戦場となってしまい,守礼門をはじめとする首里城の史跡はそのほとんどが破壊されてしまった.
戦後は跡地に琉球大学が建てられるなど,かつて城があった形跡すら失われる状態にあった.
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首里城の入口,守礼門 |
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そんな中1958年(昭和33年)に守礼門は復元された.しかし,その他の史跡の復元がなされなかったため,何もないところに門だけがぽつんと立ち,しかも長年の風雨で門の塗装もどんどん剥げ落ちてしまった.かくして1980年ごろには寂れた門のみというがっかり観光地になってしまった.
しかしながら,1980年末から首里城の本格的な復元が進んだ結果,21世紀の現在では首里城公園の史跡の一つとして大勢の観光客が訪れる普通の観光地になってしまい,がっかり度は著しく低下している.
(訪問日 2010年3月28日)
首里城のページ |
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現在の守礼門,大勢の観光客が歩いています. |
ロボット刑事に登場したころの守礼門(1973年) |
お友達提供の貴重ながっかり時代の守礼門 |
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