華厳の滝は日光国立公園内にある最大級の滝である.水源となる中禅寺湖は男体山の噴火によって川がせき止められてできた湖であり,本来は流出する河川はないはずだが,長い年月を経て流出路が形成され(大谷川),それが岩盤から一気に落下してできている直瀑である.落差は97メートル,滝幅は7〜10メートルの本瀑に加えて,滝崖の下部の岩盤から伏流水が簾のように湧出して形成される小さな滝(十二滝)も見られ,合わせて壮観な眺めとなっている.滝の名称”華厳の滝”は仏教経典のひとつである「華厳経」からとられたといわれており,滝の発見者は奈良時代から平安時代初期に活躍した勝道上人だとされている.
この滝を眺めるポイントとしては,中禅寺湖温泉にほど近い華厳滝エレベーターを利用することで,滝のすぐそばまで行くことができ,豪快な滝の雰囲気を存分に楽しむことができる(エレベーターの駐車場近くにも滝を見下ろせるスポットがある).またいろは坂の途中にある明智平ロープウェイ上の展望台から男体山,中禅寺湖を含めた景色が堪能できる.
華厳滝エレベーター周辺には飲食店も多くあり,名産の日光湯葉を使った料理が楽しめる.
(訪問日 2011年2月20日,2014年9月15日) |
華厳の滝(エレベーター下から)
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同じく駐車場近くから |
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