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 ドイツ国防軍37mm対戦車砲(3.7cm PaK35/36)

 

 第二次世界大戦開戦時におけるドイツ軍の対戦車火器の中心がこの37mm対戦車砲である.当時既に「戦車には戦車をもって対抗すべし」という考え方も存在していたが,この時期の各国戦車はまだ装甲も薄く,運用も歩兵支援が中心であったため,高初速の火砲で十分対応できると考えられていたのである.この37mm対戦車砲も初速745m/s,距離500mで36mmの装甲を貫通する能力を持っていた.スペイン内戦に投入されて活躍し,第二次大戦開始時もドイツ軍の主力対戦車砲の地位にあった.しかし各国の戦車の発達とともに次第に威力不足が目立つようになり(すでに1940年の対フランス戦においてルノーB1bisの装甲を撃破できなかった),さらに独ソ戦開始とともに出現したソ連のT34,KVTといった重装甲戦車に対しては全く無力(近距離から命中弾を与えても跳ね返されるため”聴診器”などという不名誉なあだ名までつけられた)であることが明らかになった.このためこの砲は第一線から姿を消し,後継砲にその地位を譲ることとなった.  
 



 

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