さて,パレード当日の朝がやって来ました.今回は初参加のおりんさんとそのお友達のMIHOさんを案内して着替え場所の尾張屋さんに向かいます.既に多くの人たちがやって来ていました.入り口で名前と役柄を告げて中に入ります.まずはメイクと鬘をつけてから衣装の順番,例年このメイクが律速段階になるんですだが今年はいたってスムーズ,さほど待つこともなく一連の作業は終了しました.
着替え場所が狭いため済んだ者から順次外に出されます.昨年までは私物を置いておくスペースの確保に悩まされましたが,今年は荷物用の部屋が確保されていて非常に助かりました.外は晴天ではないものの,結構明るく雨の心配はない感じ,暑くも寒くもありません.まさに絶好の扮装日和(?)です.
外に出た私の目にいきなり桜吹雪のような模様が飛び込みました.な,なんだ?と思ってみたら,このお祭り常連の爺!!さんです.例年個性的な扮装で皆を楽しませてくれるこの御仁,昨年は遊び人の金さん(遠山の金さん)でした.もしかして今年も?と思いましたが,よく見るとなんか変,草履の鼻緒は赤いし,帯も女物… 「もしかして,オカマの金さん?」などと声をかけてしまいました(笑).実は弁天小僧菊之助だったようです(失礼しました).
周囲を見渡すと,フミヲさんは自前の龍馬紋付を着こんで準備万端です.袴がいつもと違うのでどうしたのか聴くと,「自前でも1万円取られるから,せめて袴くらいは借りることにした」とのことでした.またフミヲさんのお友達で長州特に高杉晋作を愛する桂さん(変な表現 笑)は自前三味線を用意してすっかり高杉モードとなっていました.そのほか見知った方々の間に混じってやたらに背の高い男性が,お話をすると今回初参加とのこと.役柄は同心を希望していたそうですが,定員一杯とのことで与力に回されたんだそうです.
「ん? 待てよ,与力って同心より格上だよな.言ってみれば,エコノミークラスで予約していたのに航空会社の都合でオーバーブッキングになってしまい,ビジネスクラスに回されたようなものか」などと考えていた私でした. |
清河八郎とその妻お蓮
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実は弁天小僧菊之助です
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朝から休憩所でまったりしてる人も
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清河八郎(右)と与力(左). まだ清河が追われる前です. |
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