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日本三大ラーメン
日本人はラーメンが大好きである.全国各地にラーメンの名店があり,それこそ人の数だけ好みも違う.であるからある人が美味いと思ったラーメンもほかの人にとっては大したことないと感じるケースも多々ある.
そんなわけで,3大ラーメンなんて考えること自体がナンセンスな気もするのだが,ここではご当地ラーメンの老舗として札幌,喜多方,博多の3つを取り上げる.
その1 札幌ラーメン(北海道札幌市)
札幌には戦前からラーメンがあったらしいが,現在知られるようなラーメンが誕生したのは第二次大戦後のことである.戦後旧満州から引き揚げてきた人たちが屋台で始めたのが最初で,この時に今に続く老舗の龍鳳やだるま軒が誕生した.豚骨ダシのこってりスープに太い縮れ麺が特徴であったが,この段階ではまだ味噌味のラーメンはなく,醤油味が基本であった.
味噌ラーメンは昭和29年に味の三平によって始められた.またこの時にラーメンの具として野菜炒め(もやしなどの野菜と挽肉を炒めたもの)を入れるというスタイルも生まれている.
今では1000軒以上ものラーメン屋がひしめくといわれる札幌だが,時代の推移によって人々の嗜好も変化し,近年ではますますこってり度がアップしているような気がする(特に若い料理人のやっているお店).2007年9月に札幌を訪問し,久方ぶりに味噌ラーメン元祖の味の三平を訪問したのだが,ここの味噌ラーメンも,今ではむしろアッサリの部類に入るんじゃないだろうかと思ってしまったのだった.
(訪問日 2007年9月16日)
札幌といえばこの時計台ですが,ここはまた日本三大ガッカリ観光地の一つでもあります.
三平は大通り公園南のビルの4階にあります.
あっさり系味噌スープと具はもやし,タマネギ,ひき肉です.
その2 喜多方ラーメン(福島県喜多方市)
蔵の街喜多方はまたラーメンの街でもある.平成の大合併の前には3万人余りの人口に対してラーメン店が120軒以上あり,対人口比のラーメン屋の数が日本一だったらしい.
喜多方ラーメンの発祥は大正年間に大陸からやって来た人が屋台をひいたのが始まりとのことで,これが今に続く源来軒である.その後市内の飲食店でも同様のラーメンを供する店が増えていったという.
喜多方ラーメンの特徴は平打ちの太い麺にある.スープは店によって異なり,豚骨だったり魚介だったりする.醤油味の店が多いが,塩や味噌を出しているところもあり,全体的にはあっさり系の店が多いようだ.喜多方がラーメンの町として知られるようになったのは結構新しく,昭和50年代からである.その後瞬く間に人気が広がり現在にいたっている.
一般に喜多方ラーメンのお店はこじんまりとした食堂が多い.また朝早くから営業している店が多いのも特徴である.2007年10月に肉そばで有名な坂内食堂を訪問したのだが,開店まもなく朝7時半だというのにすでに満員だった.
(訪問日 2007年10月7日)
霧が立ち込める早朝の喜多方駅です.
喜多方でも有名な坂内食堂は早朝(朝7時)から営業しています.
麺が隠れてしまうほどチャーシューが盛り付けられた肉そば.
その3 博多ラーメン(福岡県福岡市)
食の街博多はラーメンも美味い.
博多ラーメンの特徴は,豚骨の白湯スープに細くてストレートな麺(茹で加減は硬めが一般的),具材は万能ネギと紅ショウガ,そして替玉が可能な点である.札幌ラーメンや喜多方ラーメンでは,スープのバリエーションが結構あるが,博多のラーメンはほぼ単一である.福岡市内のあちこちに店があるが,とくに有名なのは長浜地区で,小規模なラーメン屋が林立しており,お昼には行列ができている店も多い.博多ラーメンの歴史はやはり戦前にさかのぼるといわれているが,元々は久留米のラーメンであったらしい.それが博多にやってきてスープが白湯になり,細麺になって替玉ができるようになったのは,昭和30年代長浜地区に持ち込まれた後のことである.
2008年2月に福岡市を訪問し,長浜の有名なお店「元祖長浜屋」に行ったのだが,見た目は油が浮いていて結構こってりかと思いきや,意外とあっさり系であった.シンプルな味わいであるが,これが曲者で時々無性に食べたくなるほどハマるのである.
(訪問日 2008年2月12日)
長浜屋は有名な博多ラーメンの店です.回転が速いのでそれほど待ちません.
豚骨白湯スープと硬めのストレート麺が特徴です.見た目よりはあっさりです.
こちらはJR博多駅2階にある「新風」,比較的新しいお店です.
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